このページは番組審議会の主な発言内容をまとめたものです。

開 催 日
令和5年5月10日(水) 第671回
開催場所
熊本放送 会議室
出席委員
竹屋委員長他 委員6名と坂口社長他会社側6名が出席
議   題
テレビ番組「ムーブ  扉が導いた人生〜『ゆりかご』に預けられて〜」


テレビ番組について 

テレビ番組「ムーブ  扉が導いた人生〜『ゆりかご』に預けられて〜」
令和5年3月19日(日)4:30〜5:00放送
2007年に熊本市の慈恵病院が開設した「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)の歩みと、預けられた生い立ちを公表した宮津航一さんにスポットを当てた番組。

委員の発言

◎自分の運命を受け入れて未来志向で力強く生きている宮津航一さんに拍手を送りたくなるような気持ちになり、そして自分の命も航一さんのように精一杯大切に生きていこうという気持ちにさせられた

◎番組のタイトルに込めた制作者の思いを聞きたい

◎参議院での岸田総理や蓮田院長のやり取りの場面で、日付の表示がなかった

◎非常にオーソドックスに15年間をきちんと振り返った丁寧な作りだったと思う。赤ちゃんポスト『こうのとりのゆりかご』を知らない人たちにわかりやすく作ってあるというふうに感じた

◎子どもは信頼されて愛されることによって大きな成長をするのだとこの番組を見て、自分も親として子どもにどう接してきたのかを改めて考えさせられた

◎こうのとりのゆりかごにも様々な問題や課題があることを番組内で挙げていたが、幅広い構成のために何を伝えたかったのかということが全体的にぼやけてしまっているように感じた。一つ一つはとても大事なテーマであると思うが、30分という時間ではどれも中途半端になっているような気がした

◎ゆりかごの評価は子ども自身が行うものであるという宮津さんの意見には非常に深く考えさせられた

◎航一さんが『ゆりかごの評価をするのは子ども自身』と言われていた。まさに航一さんがそういう背景のもとに生まれ実名を出して伝えていく活動を起こしたり、子ども食堂を立ち上げるなどの行動に繋がってきたのは、航一さんがゆりかごをどう評価しているかの答えのような気がしたので、もっと航一さんに焦点を当てて構成してもよかったのではないかと思った

◎扉に続く道の取材をしている場面で、天気があまり良くなく、風の強さばかりが気になり、扉に続く道にあまり集中できなかった。また、扉にたどり着いた時に『ここなんだ』と言った言葉にも少し違和感を覚えた

◎今回のドキュメンタリー番組のような硬派のプログラムも積極的に制作されていると思ったと同時に、やはりこのような番組も、継続して制作することが報道機関としては非常に大切だということも感じた


会社の発言

○タイトルに込めた思いは、預けられ入れられた子供たちの目線に立つ、そこから人生が本当だったらひょっとすると命をなくしていたかもしれない。でもそうでなくて扉が彼の命を続かせたという意味から言って、続いていく道という意味での扉、そこに思いを込めて「扉が導いた人生」としました

○宮津航一さんにもう少しフォーカスして描き、ゆりかごの課題を浮き彫りにしていくというやり方が一番伝わるやり方だと思うが、今回は航一さんと接点を持ってそう長くなかった中で、まだ掘り切れていなかった

○今後も継続して取材を続け、再構成もして放送を行いたい

<番組審議会事務局>

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