耳鼻咽喉科におけるレーザー手術とボツリヌス治療
第66回
「ボツリヌス治療について」
〜なかの耳鼻咽喉科アレルギー科クリニック〜 院長 弦本 日芳さん
(放送)テレビ 1月21日/ラジオ1月20日
Q:ボツリヌス治療とは?
弦本:ボツリヌス治療とは、正確には「ボツリヌストキシン療法」といい、ボツリヌス菌がつくりだす「ボツリヌス毒素」をごく薄くした注射液を患部に注射して、筋肉の痙攣などを改善させる治療法です。
ボツリヌス毒素には、神経から筋肉に伝わる運動命令を阻害する作用があります。ごく微量のボツリヌス毒素を注射することで、自分の意思とは関係なく、勝手にけいれん、収縮する筋肉の動きを抑える仕組みです。
Q:どんな病気に行うのか?
弦本:ボツリヌス治療は、日本では現在4疾患で適応が認められています。主なものは「片側顔面痙攣」と、「眼瞼痙攣」の二つです。
「片側顔面痙攣」は、顔面半分の筋肉が無意識のうちにピクピク痙攣する疾患で、顔面神経が脳から出る部分で動脈と接して圧迫されることにより起こります。
一方「眼瞼痙攣」は、大脳基底核というところの異常により、両まぶたが同時に痙攣する疾患で、次第に目を開けられなくなり、失明することもあります。
これらの疾患に対し、一番細い針で顔の数か所に注射するだけの治療法で、痛みはあまりありません。
Q:ボツリヌス治療の有効性や副作用は?
弦本:治療の有効率はかなり高く、診断がついた方のほとんどに効果が現れます。
また一回の治療で約3か月〜1年ほど効果が持続します。しかしその後効果は消えていくため、安定した治療効果を維持するためには、効果がなくなったら、再度治療を行います。 副作用についてですが、薬品の濃度が薄いので、重篤な副作用はほとんどありません。まれにまぶたが垂れ下がる眼瞼下垂が起こりますが、効果が切れるころに治ります。
ボツリヌス療法は研修を受けた医師が行う療法です。顔や目のまわりがぴくぴく動くなど、思い当たる症状のある方は、当院スタッフまでご相談下さい。
当院ではボツリヌス治療やアレルギー性鼻炎に対するレーザー治療など、これからもわかりやすく質の高い医療を提供できるよう、スタッフ一同努力していきたいと考えています。
なかの耳鼻咽喉科アレルギー科クリニック
TEL 096-370-6000

